シャッタースピード、絞りを調節したらどんな画像が撮れるかの作例。(初心者向け)

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前回のカメラ記事(以下リンク)は初心者向けに、

シャッタースピード、絞り、ISO感度の3要素が大事だと説明しました。

カメラのシャッタースピード、絞り、ISO感度の解説。(オートモードから卒業する初心者向け) – アリカワブログ

これらを組み合わせて撮影する、ということは何となく分かって頂けたでしょうから、

その組み合わせの特徴を作例とともに説明していきます。

1.絞りの値による画像の変化

絞りは前回書いた(書いたよね?)通り、1、1.4、2、2.8、4、5.6、8、と√2ずつ変わっていきます。

隣り合う数字同士の光の量は2倍、1/2倍です。

さて、この数字が小さい方に設定することを「開く」といいます。反対に大きくすることを「絞る」と言います。(他の言い方もあるけどこれで覚えてOK)

 

では、レンズの絞りを「開く」とどういう画像が撮れるでしょうか。

以下作例です。

絞り(F値)は2.0です。

絞りを開いた写真の作例

 

手前のフィギュアにピントが合って、奥のフィギュアはボケているのが分かると思います。

よくデジカメを買って「背景をボカしたい」という人がいますが、そういう写真です。

このように、ピントが合った所以外をボカしたい場合は2.0のような小さい数字を使います。(被写界深度という言葉がありますが省略します)

花の写真なんかに向いている絞りの数値ですね。

 

 

次にレンズを「絞る」とどうなるでしょうか。

今回の画像は絞り(F値)が22です。

絞りを絞った写真の作例

 

今度は手前のフィギュアにもピントが合って、奥のフィギュア、更に背景にまでピントが合ってますよね。

ボカしたくない場合、奥までピントを合わせたい場合、このf22などの大きな数字を使います。

風景写真などを撮影する際などに向いています。

 

 

どうでしょうか、何となく分かりましたか?

基本的には開くとボケる、絞るとボケない、そう覚えておいて下さいね。

 

 

ちなみに一般的なデジカメにセットで付いくるレンズの開いた状態の絞りの値(開放値)は、大体3.5などに設定されています。

これでも全然ボケるのですが、もっとボケボケの写真を撮影したかったら2だったり1.8まで開けるレンズを一本手に入れておくと便利ですよ。

 

↓キヤノンユーザーはこの「撒き餌レンズ」と呼ばれている、安いけど性能が良いレンズを一本持っておいて損は無いと思います。

 

2.シャッタースピード値による画像の変化

シャッタースピードは、1/4、1/8、1/15、1/30、1/60、という感じで、隣り合う数字が光の量が2倍、1/2倍となっています。

シャッタースピードは早い、遅い、で表すことが多いです。上げる下げるも使いますが、好きな方で構いません。

 

さて、シャッタースピードを遅くするとどんな画像が撮れるのでしょうか。

まずはシャッタースピードを1/8秒にしたものです。

スローシャッターの作例

 

あまり良い作例じゃないですが、水の流れが分かると思います。

滝なんかで撮影すると、水の流れがよく分かる写真が撮れていいですよ。

 

 

そして次はシャッタースピードを早くしたものを。

こちらは1/1000秒です。

高速シャッターの作例

 

最初の画像と同じ水なのに、こちらは止まって見えますよね。躍動感!

こちらは1/1000秒ということで、ホントに一瞬なので、その瞬間を切り取ることが出来ます。

早く動く物を止まったように撮りたい場合は、このように早いシャッタースピードで撮影します。(運動会など)

 

おわりに 

このように、同じ光の量でも絞り、シャッタースピードをそれぞれ変えると絵柄がガラッと変わることが分かったと思います。

色々身近なもので絞りやシャッタースピードを変えて試し撮りしてみてください。

ISO感度も3要素の一つですが今回は省きます。低い程綺麗、高い程ザラザラ、みたいな感じだと思って頂けたらと思います。(スナップ写真なんかで粒子が荒い写真の方が味があるものも多いので一概にどちらが良いとは言えませんが…)

 

絞りの変化を見たい場合はAモード(絞り優先)で、シャッタースピードの変化を見たい場合はTモード(シャッタースピード優先モード)を使うなど、モードの変化も楽しんで見て下さい。

 

前回最後に書きましたが、個人的にはA(絞り優先)で撮影することが多いです。これは「どんな画が撮りたい」とイメージがあるからで、そのためにはどの絞りがいい、と分かっているからです。

どんどん試し撮りしていくと分かっていくと思うのでチャレンジしてみてくださいね。

 

おまけ(流し撮り) 

さて最後におまけです。

シャッタースピードの変化の話に関係するのですが、

「流し撮り」というテクニックがあります。

これは車やバイク、馬など動くものに対して、カメラを同じように移動させ、その動いたものだけにピントを合わせ、背景を流れるようにぼかす、という手法です。

多少遅めのシャッタースピードで撮影すると上手くいきやすいです。

 

具体的に言うと、今回はシャッタースピード優先モードで、1/40秒で撮影しました。(F22)

以下、先程撮影した流し撮りです。

2回失敗し、3回目で妥協しましたw(作例として全然駄目なのは許してくださいw)

失敗したけど流し撮りの作例

(本来車がちゃんと止まって写っているものです…)

車が動いて見え、背景が流れている感じ。

動くもののスピード感を出したい時に使える手法です。

 

シャッタースピードは1/15〜1/60くらいでやると上手くいく気がします。

何回かやってたらそれっぽい流し撮りが出来ると思うので、遊びがてらに一枚絶好の流し撮りを撮ってみてください。

決まるとすごく嬉しいですよ!!

 

という感じで絞り、シャッタースピードによる画像の変化でした。

 

次回はレンズの特性について書いてみたいと思います。

何か間違っている部分や不明点がありましたらTwitterやメールでお願いします!お答え出来る範囲でなら…。

※言い訳をすると本来自分はスタジオ専門なのでこの手のロケーション撮影なんかは苦手ですw

 

(追記:以下の記事も書きました。カメラ選びの際などに参考にして頂けたらと思います)

キットレンズを最大に活かそう!焦点距離によるレンズの特性を説明!(初心者向け) 

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