画素数とは?メリットデメリットを語る。高画素数カメラ=買いでは無いよという話

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最近カメラの話が多い自称プロ写真家のアリカワです。

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↑この辺りの話をさらっと読んでみて下さいな。(初心者向けの話ばかりですが、慣れてきた人にも少しは参考になるかも知れません)

今回は前回書いたセンサーサイズの話と似通った話でして、よくカメラスペックで耳にする「画素数」の話を書いていきます。

※一般的なお話です。また、個人的にここは専門領域と少しずれているので間違いもあるかも知れませんが、大体初心者の方は「そうなんだぁ」くらいの感じで読んで頂けたらと思います。

そもそも画素数とは何?

はじめに、画素数とは何?というお話から入ります。

読んで字の通り、画素の数です。

それだけじゃ味気ないので少し詳しく説明すると、あるセンサー(撮像素子)にいくつ光を受ける部分があるか?ということです。

100万画素、2000万画素など色々と耳にしたことがあると思います。

この画素数、カメラに興味が無い方でもスマホやガラケーでもカメラのスペックを調べたりする際に◎◎画素という言葉を耳にしたことがあるのでは?

これが多ければ多いほど凄い、という感じの風潮があります。(実際に凄い技術ではあります)

 

高画素数のメリット・デメリットとは?

僕は前回のセンサーサイズの記事で「センサーサイズこそ絶対主義」と書いたようにセンサーサイズが一番大事だと思っております。

しかし、画素数が高い(多い)ことによるメリットもあります。反面デメリットも。

 

メリットは何?

僕が思い浮かぶメリットをいくつか書いてみます。

まずは「トリミングしても画質を保てる」こと。

2000万画素、それ以上のカメラになると一部分だけ使いたい時にそこを切り抜いても画素数がかなり残っているので、画質をある程度保つことが可能です。

また、「4Kモニターなどに耐えられる」こと。

今までのモニターと比べて細かいモニターが増えてきました。そこで画像を表示してもシャギシャギにならないで耐えられるよ、くらいの感じ。

他にもメリットはあるのでしょうが、これと言って大きなメリットはあまり無いのでは?と個人的には感じます。

 

デメリットは?

さて、デメリットです。高画素カメラ=駄目、と言いたい訳ではないのですが、一般的に「◎◎万画素」と高画素を謳ったカメラやスマホが多く、それ自体が凄いこと、画質が優れていると思われがちな部分が多いので、ここを正して欲しくてこれを書いていたりします。

最大のデメリットは、高画素数カメラは同じセンサーサイズの低画素数カメラに比べると画質が低下します。

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上の画像を見て下さい。

前回のセンサーサイズの話と似ていますが、4画素と16画素(同じセンサーサイズです)で比較してみます。 

赤、緑、青、黄の部分が光を受ける部分、間の白い部分は何もない部分だと思って下さい。

こうやってみると、右の16画素の方が白い、何も影響の無い部分が多いですよね?それぞれの色の面積を足したら4画素の方が大きいですよね?

こういった具合に、高画素(細かい受光部分)になると、それだけ光を受ける面積が減るわけです。そうすると、16画素4画素の方が画質的には優れている、となりますよね。

これが最大のデメリットです。

画素数が増えれば増えるほど、光を受ける部分の面積が減るので、同じセンサーサイズだと画質が落ちてしまいます。

 

センサーサイズこそ絶対なの?

さて、画素数のメリット・デメリットを書いたところで、センサーサイズの話をしてみます。

やはり、センサーサイズが大きい方が画質はいいです。

フルサイズと言われるフィルム時代の35mm版のセンサーサイズのものが他のAPS-Cやフォーサーズよりも画質は良いです。

 

高画素カメラ=買いは間違い?

キヤノンの場合、フルサイズのプロ機EOS-1D X Mark II というカメラがあります。

こちらは画素数が2020万画素です。

ハイアマチュア用のEOS 5D Mark IVはフルサイズで3040万画素です。

エントリーモデルのEOS 8000DはAPS-Cサイズで2420万画素です。

プロ機がこの中で一番画素数が少ないんですね。

これはこれだけ画素数があれば十分だ、ということです。

一方のエントリーモデルのEOS 8000DはAPS-Cというフルサイズより小さいのにも関わらず画素数がプロ機より多いです。

画素数=多ければ良い、という訳ではないのですね。

 

実際に自分は昔NikonのD40というカメラを使っていました。確か800万か600万画素でした。これでもA4程度のプリントには十分対応出来ていました。

最近のカメラの2000万画素オーバーはちょっとオーバースペック過ぎる部分があるかなぁと思います。(当然メリットもありますが)

 

散々言われている話ですが、カメラに興味があまり無かったり、初心者の方は画素数が多いことがカメラの正義みたいに思っている部分がありますので、画素数ばかりアピールするわけですね。

現在市場に出ているカメラだともうどれを購入しても問題ないレベルなので、画素数にはあまり囚われる必要は無いのでは?と思います。

 

例えばですが、ボディの価格が2万円くらい差があったら、安い方を買ってみてその差額でズームレンズを一本買ったほうがいいんじゃないの?っていう感じはします。(特にエントリーモデルでは)

 

まとめ

ちょっと「センサーサイズこそ神」信仰の僕が書いたので偏った感じの記事にはなってしまいましたが、現在の画素数はもうオーバースペックなので、カメラを買う際に画素数のことは一度目から外して良いでしょう

可能なら一つ大きなセンサーサイズの商品、似たようなスペックで価格差があれば安い方を買ってレンズでも一本、そんな感じの選び方もいいのではないでしょうか?

 

やはり個人的にはセンサーサイズの大きさこそ全てだと思っているので、フォーサーズのミラーレスを買うならAPS-Cのものを、などが良いと思います。

(あとはレンズの選択肢ですかね?キヤノンやニコンみたいに中古でも球数が多いものや新品でも種類が多いものを。マウントアダプターという手段もありますが…)

 

という感じで、画素数の話でした。高画素=必ずしも良いとは言えないです。

まとめると、カメラを買う際に画素数で悩む必要は無いよ、というお話でした。

 

ミラーレス全盛の今だとEOS Mシリーズが個人的にはオススメです。(センサーサイズがAPS-Cで他の一般的なミラーレスより大きいです。)

↓M3,M10,M5とありますが、どれを買うにしても「ダブルレンズキット」を。マウントアダプタ付属なので過去のCanonのEFレンズも使えます。(僕は初代Mのダブルレンズキットです)