写真家、と言われて誰を思い浮かべますか?
私はアーヴィング・ペンです。
海外の写真家を連想する方も多いのではないでしょうか?
今回は写真が好きなら知っておきたい、10名の有名海外フォトグラファーたちを紹介していきます。
ちなみに私は写真学科卒で、授業で聞いていて特に印象に残っている10名を選出しています。
アンセル・アダムス(アメリカ)
ゾーンシステムを開発した、モノクロ写真を語るには欠かせない人物です。
彼によるゾーンシステムでより多階調の写真が生まれるようになったと思います。
彼自身の写真としてはヨセミテの写真が有名です。
また、写真集団f/64のメンバーとしても知られています。
ウォーカー・エバンス(アメリカ)
ブルックリン橋の写真で有名です。
アメリカ南部の農村を目で見たままのストレートフォトグラフィで収めたことで有名になりました。
ストレートフォトグラフィといえばスティーグリッツという感じもしますが、
私個人としてはウォーカー・エバンスかなという印象です。
マン・レイ(アメリカ)
フォトグラム(レイヨグラフ)、ソラリゼーションを編み出したことで有名です。
フォトグラムというのは、印画紙の上に直接ものを置いて、それに光を当てて芸術にする手法です。
画家や彫刻家であることから、そのような他の写真家では思い浮かばないような技法を作れたのでしょうね。
ユージン・スミス(アメリカ)
とても日本と関わりが深い人物です。
戦争で沖縄戦の戦争写真家として来日したり、チッソが起こした水俣病の取材にも訪れています。
水俣病の取材の中で暴力を受け、片目を失明してしまった悲しい事件も。
雑誌「ライフ」やマグナム・フォトとしても知られています。
ロバート・メイプルソープ(アメリカ)
同性愛者として、そしてエイズで亡くなった方としても有名な方ですね。
ヌード写真やセルフヌードで知られていて、日本でも彼の写真を持ち込んでそれが日本の法律に触れるかどうかを裁判で争うメイプルソープ事件というものがあったことでも知られています。
花の写真を撮らせても見事で写真集はとても売れました。
ヌードフォトを語るときには欠かせない人物だと思います。
アーヴィング・ペン(アメリカ)
こちらが私が一番好きで尊敬している写真家ですね。
ヴォーグ(VOGUE)の写真家としてとても有名で、ファッション写真を語る際には欠かせない人物でしょう。
ピカソやオードリー・ヘップバーンを写したものも知られています。
また、スチールライフでタバコを写した写真も有名です。
どんなものも被写体に芸術になるということを教えてくれました。
ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット(イギリス)
写真の生みの親と言っても良い人ですよね。
ネガポジ法を生み出した人です。
カロタイプ(またはタルボタイプ)を発明した科学者(化学)の方です。
同時期にダゲレオタイプというものも生まれ、お互いが争ったことでも有名です。
ヘルムート・ニュートン(ドイツ)
ドイツ人ですが、ユダヤ系ということで戦時中に迫害された写真家です。
海外に渡ってPLAYBOYやVOGUEの写真家として活躍しました。
都市やヌード、フェチズムに関する写真でも知られています。
アンリ・カルティエ・ブレッソン(フランス)
ライカ、レンジファインダーといえばブレッソンと言って良いレベルの人ではないでしょうか。
スナップ写真を得意として報道写真で活躍しました。
ほぼ50mmの標準レンズで見たままの模様を写すことに特徴があります。
レンズの長さを気にせず、瞬間を切り取ることの天才だったのでしょうね。
マグナム・フォトの創設者としても名の知れた人物であります。
ロバート・キャパ(ハンガリー)
報道写真を語る上で欠かせない人物です。
その彼の名前をとって、ロバート・キャパ賞という報道の賞があるくらいです。
彼はいくつもの戦争において戦争カメラマン、報道写真家として活躍しました。
マグナム・フォトの創設者としても有名です。
以上、10人、写真の歴史を語る上では欠かせない絶対に知っておきたい海外のフォトグラファーたちを紹介しました。
まだまだ多くの著名な海外写真家はおりますが、今回挙げた10名は是非覚えておいて欲しいです。
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